子どもの成長を肌で感じた運動会。
やっぱりここで働きたい!
―念法幼稚園を選んだ理由を教えてください。
念法幼稚園を選んだきっかけは実習です。ちょうど私が実習に行ったのは運動会前。私も練習に参加したのですが、運動が得意な子は率先して取り組む一方で、促してもなかなか挑戦できない子もいました。しかし、運動会の本番を見に行ったら、練習で「できない!」と泣いていた子も、リードする先生の姿を見ながら最後まで懸命に挑戦していたんです。子どもたちみんなが成長した姿を間近で見て、「自分ももっと携わりたい」「ここで働きたい」という気持ちが自分の中でふくらんでいきました
他にも、菜園での行事があるなど、日常的な保育以外にもいろいろな角度から子どもたちの成長を感じられるところに、園の魅力を感じました。また、念法幼稚園は私自身の母園でもあるんです。当時お世話になっていた先生が今も在籍されていて、一緒に働きたいという想いもありましたね。
「楽しく保育をすれば子どもたちは応えてくれる」という先輩の言葉で悩みが晴れた
―現在2年目とのことですが、実際に働き始めてからはどんなことで苦労されましたか?
1年目は預かり保育を主に担当していました。しかし、初めてで分からないことも多く、保育内容を考えるときも「これをやってみたいけれど、本当にやってもいいのだろうか?」と悩んでいたんです。 そこで先輩の先生に相談したら、「実践して、失敗することも保育のひとつだよ。先生が楽しそうにしていたら、子どもたちは自分から『やってみたい!』と取り組んでくれるから、まずは自分のやりたいことや楽しいことをしたら良いんだよ」と優しい言葉をかけていただいたんです。その言葉で、「やりたいことを素直にやればいいんや」と一気にモヤモヤが晴れていきました。
2年目の今は担任をもたせていただいています。複数担任で、他の先生と子どものことや保育内容について話す機会が増える中で、自分の想いや意見を素直に伝えられるようになりました。1年目に先輩にかけていただいた言葉が、2年目の私の自信や勇気のもとになっています。
子どもたちのあたたかい優しさにふれ、思わずジーンとしたことも
―働かれてきた中で、心に残っているエピソードはありますか?
私は、子どもたちから誘われると自分も子どもに戻ったような気持ちで一緒に遊んでしまうのですが、ある日、子どもたちと鬼ごっこをしていたら、追いかけている途中に遊具で私が頭をぶつけてしまったんです。それを見た子どもたちが一生懸命走ってきて、「先生、大丈夫?」「他の先生すぐ呼んでくるから待ってて!」と口々に言ったり、私がぶつけた患部をずっとさすってくれたり、みんな心配してくれたんです。 子どもたちがこんな風に自分のことを考えてくれるんだという感動と、すぐさま行動してくれた優しさにふれて、頭は痛いのに胸はうれしい気持ちでいっぱいになり、思わず座り込んだままジーンとしてしまいました。
働き始めは何もわからないところからのスタートで大変なこともありますが、やはり子どもたちと一緒にいると何をしていても楽しいですし、子どもたちが自分の気持ちを伝えてくれたり、成長した姿を見られたりする瞬間が一番うれしいですね。